手製本をつくるために、Adobe製品の使い方をオンラインスクールで勉強して以降、毎年そのスクールでCCの更新をしていました。
最後に更新したのが2023年で、2年分を納めるパックがあったのでそれを利用。
それで、今年3月に再更新しなければ……だったのですが、
一気に倍の値上げで。
前回2年更新分のお値段で、今回は1年契約しかできない。大打撃。
来年以降も、値上がりしてくつもりなのかなー?
つくった本に上乗せすることにもできないくらいの値上げに、「あらー」と。
とても便利ではあるのですが、まあ、高機能すぎて、全部を使いこなせてもいなかったし、いい機会なので、制作ツールを見直すことにしました。
元々、手製本を始めた頃、豆本の版をレイアウトできるツールの選択肢があまりなかったなかで、Illustratorを選んだ経緯。
あれから月日は流れて、今はほかにも選択肢が増えました。
世の中に感謝ですね!
これだけは欲しい機能、縦書き。
縦書きでもレイアウトできる機能ははずせません。
右開きも左開きもつくりたいので、横書きだけではなく、縦書きもほしい。
と、いう条件だけで、結構もう制作ツールは絞られてしまいました。
Adobeで使っていたのは、Illustrator、Photoshop、inDesign。
主に必要なのがIllustratorです。
そこでまず、Incscapeを試しました。
これ、昔、Illustratorの前に試したんですよね。それで、使いにくくて諦めたのでした。
今回調べたら、縦書きもできるようになったとあったので、再びトライ。
まず折本をつくれるか、やってみました。
結果、相性がよくないみたい。
ガイド線をつくる段階から、動作が重く、途中で落ちる。
胃に穴が開きそうなので、今回も見送りです。
前から気になっていたのは、Affinity Designer。
サブスクじゃなく、買い切りって魅力的です。
しかし、日本語縦書きがないみたい。
残念!
『縦書きできるアプリ』で調べて、出てきたもののひとつが、Canvaでした。
SNSとかwebの制作物をポップにカジュアルに作るみたいな感じで、セルフプリントでの紙ものイメージがなかったために、気に留めていなかったツールでした。
無料版をさわってみたら、確かに縦書きでレイアウトできる。
Canvaプロで契約すれば、アートワークのサイズもA4やB5にリサイズできるし、pdfをCYMKでダウンロードできる。
フォントも選べて、文字も回転できるみたい。
お、ということは。
縦書き→OK
セルフプリントのための用紙選択→OK
あら、とりあえず、最低限のところは、クリア! 十分!
金額的にも、Adobe契約の約1/7。
よし。
ということで、ツールが変わり、次回から作成する本に多少影響があるかもしれません。
今までできていた色々が難しくなって、不便もあるでしょうが、できるなかで工夫することで、新しい方法や表現も編み出せるかもしれません。どうなっていくか、お楽しみにしていただけると幸いです。私自身は楽しみにしています。
次につくるのは、まず、3月30日のZINEフェス仙台で出す折本です。
Canvaの機能を試しながら作っています。たぶん、あまり違和感ない形でお披露目できそうです。
折本が終わったら、ページもののレイアウトもおいおい試していきたいところ。
たぶん、あれをああして、それをこうすれば……と頭の余白で考えています。
というところで、今後とも、本作りをどうぞ見守ってあげてください。よろしくお願いいたします!