紙の在庫整理をしていましたら、カステラカラーな紙を見つけました。
やわらかくて懐かしい手触りの紙です。
それで、カステラの本をつくりました。
アコーディオン、みょーんとのばすとカステラみたいに見える本です。
おいしそうなカステラ生地の余白をたくさん残した文章をつくろうと思いました。
はじめは、つながりのない、詩みたいなものがいくつか生まれました。
だんだん、短い文と文をつなぐ糸が見えてきました。
糸をつなぐのは、春頃から私の頭のなかに住み始めた小人です。
そうして、最後には、カステラを盗む小人のおはなしになりました。
本文は余白もふくめて16ページ分ほどの、小さなものです。
我々にとってはちょっと迷惑な、でもなんだかにくめない、小人たち。
カステラに寝転がってみたいなあと考えたことのある方に読んでいただけたら嬉しいですし、今までそんなこと考えたためしもないという方にも、読んだあとにベッドみたいなカステラを想像していただけたら、作ったものとしては大変嬉しいです。
□2024年7月21日 販売開始予定
□価格400円(税抜)〜(販売先によって価格が異なります)
□minne・STORESにてお求めいただけます。