今、猫さんを亡くした方のためのワークブックを準備しています。
うちには猫が二匹いました。
学生時代から猫と暮らしたい夢を持ち続けていて、やっとお迎えした保護猫でした。
最初は一匹の予定でした。
写真を見て一目惚れでした。なんてキュート!圧倒的に顔がかわいい!って。
保護団体の方から「仲のいい子がいるので、できれば二匹で引き取ってもらえないか」とお話しがあり、賃貸の管理会社に確認すると「それ以上は増やさないでくださいよ」と念を押されはしましたがOK。
猫と暮らすのは初めてだったので心配もありましたが、二匹一緒にお迎えしました。
やって来た一目惚れの子は、やっぱり姿がとっても好みで可愛くて、もうアイドルみたい!
一緒に来た子はとても賢くて優しくてフワフワしていて、すぐにかけがえのない存在になりました。
一目惚れした子は私のところに来て約13年、(推定14歳)で虹の丘へ旅立ちました。2年ほど前のことです。
あの子が旅立った時は、私の心臓も破れるんじゃないかと思うくらい、胸が痛く、えぐられるようでした。
どうしようもない悲しみのエネルギー。
あの子の姿が見えないことに耐えられなくて、写真を至る所に飾ったり、全身像でクッションを作ってもらったり。お骨に毎朝毎晩挨拶したり。思い出を振り返って記録に残そうとして挫折したり。
悲しいことに向き合うって、辛いですね。
そうなんだけど、あの子のために何かしたいと思うんですよね。
あの子のことや、あの子と過ごした日々を、残したい。
あの子と出会ったこと、一緒にいた時間を、意味のあることにして生きていたい。あの子のために。
そんな風に思いました。
私は本を作ることが人生の楽しみだから、あの子の本を作ることもできなくはない。あの子と私だけの本。作れるし、作ることは私を助けてくれる予感がする。
そう考えた時、もしかしたら、そういう本は、猫さんと人生を共にしている他の人の助けにもなるかもしれないと思いました。
みんな、自分と猫さんだけの物語を持っている。
ひとりひとりが、一冊ずつ、思い出や気持ちを本に仕立てられたら、それはその方のお守りにもなってくれるのじゃないだろうか。
その思いつきから、グリーフワークをサポートするワークノート作りが始まりました。
ワークノートのタイトルは『ようこそ 猫又温泉郷』です。
長くなってきたので、今回はここまでにします。
お付き合いいただいてありがとうございました。
次回は、「ワークノートがなんで温泉郷なんだい、水の苦手な猫なのに」というお話を。
表紙の旗振りガイドさんは、猫くんがモデルです。朗らかで楽天家なかわいい子なんです。
A4サイズ 20ページ オールカラー
[発行予定]2024年2月22日
[価格]未定
[販売場所]おはなしの喫茶室STORES、minne、架空ストア and more