6月17日、岩手文学フリマで、ちいさなおはなし「人魚の脚」を配ります。
豆ペーパーです。
20部つくりました。
紙は上質白老。
以前、「これはコピー紙?」と尋ねられたことがありますが、
コピー紙よりも、つるっとしていて、ハリやコシがあります。
触ってみると、違いがよくわかると思います。
コピー紙がポリエステルのお洋服だとするなら、
こちらは綿100%な雰囲気です。
アイロンがけした綿のシャツ。
そんなパリッとした格好いい紙。
ぜひ手にしてみてくださいね!
と、紙のおはなしで終了するところでした。
「人魚の脚」はたぶん一番最近に書いたおはなしです。
本に仕立てたものは、どうしても少し前につくったものになるので、
なるべく「今」に近いものも見ていただこうということで、フリーペーパーにしてみました。
〈人魚〉がどうやら好きみたいです。
見世物小屋的な悲哀。
海の生き物が、陸にあがろうとする強い決意。
人造的な雰囲気。
異種族の間の子。
〈人魚〉にふくまれる物語のイメージが引っかかるのだろうなあと思います。
奇怪なものは、孤独で、哀しくて、その分、強烈な魅力があります。
いびつなものに心を惹かれる。
そんな方に、おすすめのちいさなおはなしです。
よろしくどうぞ!