
2018年3月21日から宮城県仙台市宮城野原のギャラリーチフリグリで、すずき恵さんとともに行う「ふたり展 四十雀」のもととなる豆本がすべてできあがりました。
全部で36冊つくりました。
作業には30分くらいずつしか時間のとれないときもありましたが、やりつづければ終わるものですね。じんわりとうれしい。
前回は表紙づくりについて触れたので、今回は本文についてちょっとご紹介です。

本文の印刷には、「五感紙」という紙を使いました。
目で見て、手で触れて楽しめる凹凸。表情のある紙です。
挿絵のやわらかな雰囲気に紙がよくなじんでくれたんじゃないかなと思います。
文字の黒もわりあいきれいに出ています。
さて、印刷したものをカットします。

カットしたら折ります。

内表紙も印刷してカットします。
こちらは「パミス」という紙に。
縦にラインのある紙で、絵の下地のような効果がでないかなあと思いました。

本文と内表紙を重ねましたら、
次は目打ちで、糸を通す穴を開けます。

麻糸で縫います。製本用のちょうどいい長さの縫い針を折ってしまったので、毛糸用の針で。

紙の重なりのため、本文中央のページが飛び出してきますので、そこをカットします。

本文はこれでできあがり。
これに表紙カバーを合わせます。

窓からちょうどシジュウカラさんのお顔が覗きます。めんこい。

「四十雀」はシジュウカラの影がでてくるおはなしです。
ですので、タイトルの影をつくってみたかった。
シジュウカラの絵に差す、「四十雀」の影。

光に透かして遊ぶこともできます。

表紙カバーがこの状態ですと、壊れやすいので、守るための箱をつくりました。
白いものが外箱で、紙はハーフエアを使いました。ふんわりと空気をふくんだやさしい手触りです。
黒い方が内箱で、紙はディープマット。
白が光、黒が影。という記号ですね。

箱の表へ貼るシジュウカラさんも印刷しておきます。
こちらはブンペルというやわらかい紙ですね。

組み立てるとこんな感じです。



全部で36冊つくりました。
(販売するのは30冊の予定です)
2018年3月21日、宮城県仙台市のギャラリーチフリグリで、挿絵を描いていただいたすずき恵さんとの「ふたり展 四十雀」へ出品します。
文学フリマでは5月の東京、6月の岩手(抽選待ち)へそれぞれ少量持っていきます。
機会のある方は、お手にとってご覧になっていただけたら、とてもうれしいです。

ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
ではまた!